放っておくと怖い歯ぎしり

放っておくと怖い歯ぎしり

放っておくと怖い歯ぎしり

寝ている間の歯ぎしりの力は、起きている時に強くかむ場合の十数倍にもなります。歯ぎしりは眠りの浅い時間帯に発生しますが、歯ぎしりしている本人は眠っていて、気が付いていない場合がほとんどです。

多くの場合、自覚症状がないので歯ぎしりは放置されがちですが、歯ぎしりによって歯がすり減り、歯茎など歯を支える組織にも影響が出て、歯周病が発症・悪化する方や、歯の詰め物が外れたり、インプラントが破損する方もいらっしゃいます。

歯ぎしりは、あごの疲れや痛み、肩こり、頭痛、顎関節症の原因になる場合もあり、最近の研究では、睡眠障害につながる危険性があることが分かってきました。

様々な体調不良につながる可能性のある歯ぎしりは、いくつかの原因があります。

原因1:ストレス

ストレス社会とも言われる今日、多くの人がストレスを感じながら生活をしています。ストレスを上手に発散でくずにため込んでしまう人は、そのストレスによって歯を食いしばり歯ぎしりをしてしまうことがあります。

原因2:歯の噛み合わせの悪さ

歯並びの悪さから起こることもあります。また、虫歯治療中で治療が終わっていない場合や、治療の際に歯に詰めた詰め物が大き過ぎて高さがあっていない、歯を抜いた後にそのままにしているなど、顎筋肉の緊張や噛み合わせのアンバランスが原因で歯ぎしりが起こることがあります。

原因3:喫煙、飲酒

喫煙や飲酒も歯ぎしりが引き起こすやすい原因としてあげられます。アルコールやニコチンが歯ぎしりと関連すると考えられていますが、喫煙と飲酒は、あくまで歯ぎしりを引き起こす可能性があると頭の片隅において適量を心がけるのが、歯と体の健康のためになるでしょう。

原因2の様に、歯のかみ合わせや歯並びが悪い場合、噛み合わせや歯並びを治そうとする無意識の働きで、歯ぎしりをしていることがあります。

歯ぎしりを放っておくと、将来、歯を失ってしまう可能性があります。

睡眠時に他人から指摘された場合はもちろん、「歯がすり減っている」「歯の詰め物がよく外れる」「起きた時に口まわりの筋肉に疲労感を感じる」「歯がしみる」といった症状が思い当たる方は、お気軽にご相談下さい。

歯ぎしり用のマウスピースを装着して就寝することで、歯ぎしりを予防することができますが、噛み合わせや歯並びの悪さが原因の場合、噛み合わせや歯並びを矯正することで、歯ぎしりが治るケースも治るケースも多くあります。

歯ぎしりが気になる方は、歯科医院で、噛み合わせのご相談をされることをお勧めします。

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