マウスピース矯正を徹底比較!

他のマウスピース矯正と、インビザラインは何が違うのでしょうか

他のマウスピース矯正と、インビザラインは何が違うのでしょうか

マウスピース型の矯正装置は、金属のワイヤーとブラケットを歯に付ける従来の矯正方法とは大きく異なり、目立たず、取り外しが可能であることから気軽に矯正治療を始められるので、近年注目を集めています。

インビザラインだけでなく、マウスピース矯正には、他にもいくつかの種類があります。こちらでは、「銀座クリアデンタル(旧 まつおか やまざき矯正歯科)」の矯正専門医・山崎剛志が、インビザラインと一般的なマウスピース矯正の違いを徹底的に比較し、わかりやすくご説明します。

マウスピース矯正装置

マウスピース矯正装置

まずは「マウスピース矯正」と呼ばれるジャンルについてご説明しましょう。従来のワイヤー矯正ともっとも異なる点は、歯に固定せず取り外しが可能なことです。
矯正治療中も、ストレスを感じることなく食事や歯磨きができます。マウスピース矯正の装置はどれも透明で、同じような形状に見えますが、治療方法や治療期間、そして治療効果には大きな違いがあります。

一般的なマウスピース矯正装置について

一般的なマウスピース矯正装置について

インビザライン以外のマウスピース矯正(アソアライナー、DENマウスピース等)は、歯が動くたびに歯型を採取して、次のマウスピースを作製します。ご経験のある方は大変さがおわかりだと思いますが、歯型を採る際に大きなトレーを口の中に入れて数分間じっとしているのは苦しいものです。しかも、この印象採取を2週間~1ヵ月に1回行わなければなりません。

またマウスピースは、歯科技工士がひとつずつ手作業で作製するため、歯科医師とともに歯科技工士の技術も高くないと、計画通りに歯を動かす効果が期待できません。

「他のマウスピース矯正」と「インビザライン」を車でのドライブに例えるなら、
「漠然としたゴールに向かって毎回地図を確認しながら運転する」のと、「明確なゴールを設定したカーナビを搭載した車で走る」のと同じくらいの違いがあるとご説明するとわかりやすいでしょうか。

アソアライナーについて

アソアライナーについて

アソアライナーは、矯正装置を開発・製造する日本最大の技工所、アソインターナショナルのマウスピース矯正です。日本で製造され、国内で最も普及しているマウスピース矯正と言えるでしょう。

前述した一般的なマウスピース矯正と同様、約1ヵ月に1回歯型を取って、その都度、技工所でアライナーを製作し、厚みの違うソフト0.5mm、ミディアム0.6mm、ハード0.8mm、3種類のアライナーを1日17時間以上装着し、10日間で次のアラナーに交換していきます。アライナーの素材が徐々に固くなって矯正力をコントロールすることが他のマウスピース矯正と異なる大きな特徴で、歯が動くために生じる痛みが軽減される仕組みです。歯茎まで少し被るような大きいアライナーであることも1つの特徴です。

歯型から作成した模型に、粘土を上乗せし削って調整したものに、透明な素材を圧着して固め、アライナーを作成します。途中で虫歯の治療をして、詰め物の形が変わっても、毎月、歯型を取るので、矯正治療への影響は少なくて済みます。また、国内の技工所で製造されるので、アライナーの発注から治療開始までの期間が20日程度と短く、すぐに矯正治療を開始することができるメリットがあります。

  • アソアライナー写真
  • アソアライナー写真
  • アソアライナー写真
  

アソアライナーで矯正することができる症例は、前歯の小さな凸凹・矯正の後戻り・隙間の閉鎖など、軽度の矯正に限られます。抜歯矯正や、大きく複雑な歯の移動が伴う矯正を、アソアライナーだけで治療することはできません。ワイヤー矯正で大きな歯の凸凹を治した後、仕上げの矯正に用いられることもあります。
アソアライナーの矯正は、地図を確認しながら、毎月毎月、目的地までの道を探していく形の治療になりなすので、理想の歯並びになるまでの治療期間は、治療開始時にはわかりません。

インビザラインについて

インビザラインについて

インビザラインは、最初に1回採った歯型を3Dデジタル化し、治療完了までの緻密な治療計画を立てます。
当院では光学スキャナ「iTero」で、歯や歯茎にレーザー光線を当てて正確な歯型のデータを採り、患者様の負担が少ない検査を行っています。

インビザライン・マウスピースは、最新のデジタル技術を駆使した米アライン社の工場で、治療計画を忠実に具現化するため、再現性・正確性は群を抜いていると言えます。

インビザラインについて

 インビザラインには従来の矯正とは異なる特有の知識と技術が必要です。ドクターの高い診断技術が要求され、ドクターによって治療計画も治療効果も大きく異なります。
当院ではこれまで、1,700を超える患者様のインビザライン治療を一つひとつ丁寧に行ってまいりました。インビザライン専門の矯正医が豊富な経験をいかし、適正かつ低価格で治療をご提供していますのでどんなことでもお気軽にご相談ください。

「インビザライン」と「他のマウスピース矯正」を徹底比較

※表は左右にスクロールして確認することができます。

  インビザライン 他のマウスピース矯正
正確性
再現性
  • 全世界の臨床データを基に、高度な治療設計を作成
  • 精度が非常に高い
  • 技工士の手作業により、バラつきが生じやすい
歯型の採取
  • 最初の1回のみ
  • 当院では【光学スキャナiTero】のデジタル検査
  • 治療中、2週間~1ヵ月に1回。
  • 毎回、歯科材料を用いた歯型を取るので、患者様に負担がかる
来院間隔
来院期間
  • 検査後、治療期間が決まる
  • 2~3ケ月に1回通院
  • 治療期間の予測が難しい
  • 2週間~1ケ月に1回通院
治療料金
  • 当院では定額制
  • 毎回の診察料が無いので、治療開始前に総額がわかる
  • 毎回、処置料を支払う
  • 治療が終わるまで総額がわからず、長期間になると高額になることがある
インビザラインの特徴
正確性・再現性が高い

正確性・再現性が高い

インビザラインは、米国アライン・テクノロジー社が作製するマウスピース型カスタムメイド矯正装置です。世界80ヶ国以上の国々で400万人以上(2016年10月現在)の方が、インビザラインで矯正治療をしています。ドクターの治療計画を忠実に具現化するため、多くの臨床データを活用し、米アライン社の最新のデジダル技術を駆使した工場で、手作業よりもはるかに正確で再現性の高いマウスピースが製造されます。

歯型採取は1回

歯型採取は1回

インビザラインの治療では歯型を採取するのは最初の1回だけです。レントゲン写真や、口腔内写真などのデータと最初に採取した歯型を基に、歯の移動をシミュレーションして理想の歯並びになるまでのすべての装置を作製します。
当院では光学スキャナ『iTaro』を導入し、臭いや味のある歯科材料を使って歯型を採ることがないため、患者様には快適な検査を受けて頂くことができます。

通院回数が少ない

矯正治療は、種類によって通院回数に違いがあります。ワイヤー矯正や、毎月歯型を採取する他のマウスピース矯正では、1ヶ月に1回の通院が必要です。一方、インビザライン矯正は通常2~3ヶ月に1回の通院で治療を進めていくので、遠方からご来院される方、仕事がお忙しい方でも無理なく矯正治療を行うことができます。

インビザラインが優れている理由

インビザラインが優れている理由

インビザライン矯正を生み出した米国アライン・テクノロジー社は、マウスピースに関する特許を中心に多くの知的財産を保有しています。コンピューター・テクノロジー、ビジネスモデル、口腔内スキャン、マウスピース製造プロセスなど幅広い技術分野で特許を取得。その特許数は2013年3月末現在、全世界で累計550件以上におよびます。そのため「他のマウスピース矯正」が、高い効果を生み出す「インビザライン」のシステムを真似できないのです。

米国でインビザラインは広く知られたマウスピース矯正のブランドであり、患者様は「インビザライン」での治療を希望して矯正歯科を選択します。日本においても、「インビザライン」の知名度は徐々に高まり、「インビザライン」での治療を希望して来院される患者様は、確実に増えています。

マウスピース矯正で失敗しないために

技術が向上して適応症例も拡大し、近年、飛躍的に症例数が増えているマウスピース矯正ですが、残念なことに目標の歯並びにならず失敗につながるケースも出ています。特に気を付けて頂きたいのは、下記の3点です。

マウスピース装着時間・交換時期を守る

マウスピース矯正にはいくつもの種類があり、それぞれ治療方法が異なることはご理解いただけたことと思います。どのマウスピース矯正であっても、取り外しができるために日常生活への支障が少なく、大変便利な矯正治療方法であることは間違いありません。ただし、患者様ご自身で取り外すことができるために、歯科医師の指示に従ってマウスピースの装着時間を自己管理できないと、治療が計画通りに進まず、失敗につながることがあります。

前述の通り、マウスピース矯正の種類によって、マウスピースの装着時間や交換期間は異なります。患者様の自己判断でマウスピースの装着時間や交換期間を変更してしまうと、治療計画にズレが生じ、小さなズレが溜まってしまうと、新しいマウスピースがはまらなくなってしまうこともあります。マウスピースを作り直したり、治療期間が延長になったりすると、治療費がかさむ場合もありますので、注意が必要です。

口腔ケアで虫歯や歯周病を予防する

ワイヤー矯正と異なりマウスピース矯正の場合は、今まで通り歯磨きやフロスを行うことができますが、アタッチメントやその他の矯正装置を付けていると、歯磨きがしにくくなる場合があります。また、歯に磨き残しや、マウスピースの洗浄が不十分で汚れが残っていると、長時間マウスピースをはめている間に菌が増殖してしまうことがあるので、矯正治療の前よりも、丁寧な口腔ケアが必要です。

矯正治療の途中で、虫歯や歯周病になってしまうと、虫歯や歯周病の治療を優先しなくてはなりません。虫歯や歯周病の程度によっては、矯正治療を中断しなければならない場合もあります。虫歯治療の詰め物で、マウスピースの形が合わなくなってしまうと、マウスピースを作り直す必要があります。
矯正を始められたばかりの患者様は、歯への関心が高く以前よりも丁寧に歯磨きやマウスピースの洗浄をされている方が多い様ですが、治療期間が長くなるにつれ、慣れや油断で歯磨きやマウスピースの洗浄がおろそかになりがちです。矯正治療中は、虫歯や歯周病にならないよう十分に気を付けて下さい。

症例数が多く経験が豊富な矯正専門医を選ぶ

ワイヤー矯正は、専門的に矯正治療の勉強をした矯正専門医でないと複雑な矯正器具を設置することが難しく、一般の歯科医師ではまず診療することができませんでした。インビザライン矯正や他のマウスピース矯正は、提供する企業の戦略で、1回の講習会を受けただけの一般の歯科医師でも診療ができる仕組みになっています。

マウスピース矯正の急速な拡大によって、矯正の専門知識を持たない一般の歯科医師が、マウスピース矯正では対応できない症例を無理に治療したり、無理な治療計画を立てたりして失敗するケースが出ています。同じインビザライン矯正、同じアソアライナーであっても、治療を担当する歯科医師によって治療方針や治療計画は異なり、同じ歯並びになるわけではありません。一度、矯正治療を始めてしまうと転院することが難しいので、矯正治療を検討される場合には、その矯正方法において、症例数が多く経験が豊富な矯正専門医を選ぶことが大切です。

「治療はどんなふうに進んでいくの?」 インビザラインの治療の流れはこちらをご覧ください