マウスピース矯正インビザラインは、どのようにして誕生し、発展したのでしょうか。歯科医師の間でも、意外に知られていないインビザライン矯正誕生の秘話と歴史について、ご紹介したいと思います。

インビザライン誕生以前にもマウスピースを用いた矯正治療方法はありましたが、それまでのマウスピース矯正は、診察の都度、歯型（印象）を取って、マウスピースを作成していました。
画期的な矯正法であるインビザラインは、コンピュータ科学者のZia Chishtiによって考案されました。矯正治療にわずらわしさを感じた彼は、従来の歯列矯正具に代わるマウスピースを設計するコンピュータプログラムを開発。彼は、仲間のスタンフォードの学生Kelsey Wirthと共に、カリフォルニア パロ・アルトのガレージで、1997年にアライン・テクノロジーを設立しました。
インビザラインの最大の特徴は、治療開始前に全ての治療計画を立ててマウスピースを設計することです。
インビザラインは、1998年に食品医薬品局によって承認され、1999年にアメリカで販売されるようになりました。

＜インビザラインの歴史＞
1997年　米国で、アライン・テクノロジー社が設立される
1998年　米国食品医薬品局（ＦＤＡ）から医療品としての認可を受ける
1999年　米国で、インビザラインの販売が開始される
2001年　欧州で、インビザラインの販売が開始される
2002年　日本で、アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社が設立される
2006年　日本で、インビザラインの販売が開始される