朝日小学生新聞に、矯正の記事が掲載されていました。

朝日小学生新聞に、矯正の記事が掲載されていました。

昨日、11月8日は「いい歯の日」。日本歯科医師会が「80歳になっても自分の歯を20本以上」という「8020運動」を推進していて、「いい歯の日」はその推進活動の一環として「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせにあわせて1993年に設定されたものです。

この「いい歯の日」にあわせて、朝日小学生新聞に「歯の矯正」の記事が掲載されていましたので、ご紹介したいと思います。

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インビザライン矯正の場合、永久歯が生え揃う12・13歳~がインビザライン・ティーンの対象になっています。もちろん対象年齢であれば治療は可能ですが、マウスピースは好きな時に外せてしまうので、ご両親にやらされて矯正をやる様な矯正治療に対するモチベーションが低いお子様の場合は、計画通りに治療が進まず失敗につながってしまう場合があります。

インビザライン矯正は、歯並び綺麗にしたい矯正治療に対するモチベーションが高い方、装着時間を自己管理できる方には、素晴らしい矯正方法ですが、マウスピース型の矯正装置が外せる最大のメリットが、逆にデメリットにも成り得るのです。

銀座クリアデンタルにも、時々、中学生・高校生がご相談にいらっしゃいます。矯正には、治療費用も長い治療期間もかかりますので、矯正をされるご本人の意思を確認して、無理にインビザライン矯正をお勧めしない様にしています。

ただ、日本でも矯正に対する意識が変わりつつあり、自分から矯正治療をしたいと矯正治療に前向き・意欲的な中学生・高校生がとても増えている様に思います。最近では、夕方の診療時間には、当院の待合室でも、下校途中の制服姿の患者様をよく見かけるようになりました。

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<新聞記事の内容>

「歯の矯正」したほうがいい? 11月8日「いい歯の日」

歯並びが悪いと、よくかめないなどの問題が起こります。そこで歯並びやかみ合わせなどをなおす「矯正」について、日本矯正歯科学会の常務理事の野村泰世さんに教えてもらいました。11月8日は「いい歯の日」です。

永久歯が生えたタイミング

歯並びを悪くする原因は、上下のあごの骨格がずれていたり、歯の大きさに対し歯列がせまかったりすることなど。「あごや歯の成長には2段階ある。8~9歳と12~13歳のころ。矯正にはこの時期を逃さないで」と野村さんは言います。

成長には個人差がありますが、一つ目の矯正時期の目安(8~9歳)は、上下の前歯4本ずつが永久歯に生えかわったころです。治療した方が良いのは「受け口」「開咬」ほどい「出っ歯」など=イラスト参照。あごは、上あごが成長してから下あごが成長します。そのため、この時期に受け口だと、上あごの成長がさまたげられます。「骨格にアプローチできるのはこの時期」と野村さん。受け口なら、上あごを前に出す「フェイシャルマスク」をねるときに装着するほか、上野歯の奥に「急速拡大装置」もずっとつけておきます。期間は一年ほど。

二つ目の矯正時期の目安(12~13歳)は、永久歯が生えそろったころです。

使うのは主に「マルチブラケット」。接着剤で歯につけた器具にワイヤで力を加え、歯並びをそろえていきます。小臼歯(犬歯のとなり奥側)を上下4本抜いてスペースを作ってから矯正することもあります。期間は2年ほど。その後、元にもどるのを防ぐ「保定装置」を4年以上庄着します。

いくらかかるのか。一部の病気を除き、保険は利きません。一つ目の時期なら約40万円、二つ目なら約80~120万円(両方ともおこなう場合も総額は約80~120万円)。保護者は費用を医療費控除で申告できます。

子どもにとって、器具の装置で違和感があることも。「長期なので本人が納得していないと治療できない。きれいな歯並びになりたいというモチベーションが不可欠です」。まず子どもが、すでに矯正を始めている友だちに「大変?」と様子を聞いてみるとよいそうです。

もっとも、大人になってからでも矯正は可能。モチベーションは高く保ちやすいのですが、骨格に働きかけられないことなどが難点です。そもそも矯正が必要かどうか判断がつきかねる場合も多いかも。「健康診断で指摘されるか、親から見て、あるいは本人が気になるなら受診してみて」と野村さん。おすすめは日本矯正歯科学会の認定医や専門医だといいます。「矯正の前に『セファロ』というX線装置で検査するのが大事」と話ています。

【メモ】学校の歯科検診で、歯並びやかみあわせで「歯科医の診断が必要」といされた子は全体の4~5%(2015年度学校保健統計調査速報)。歯並びが悪いと、あごの生育に悪影響を与える、食べにくい、歯みがきがしにくく、虫歯になりやすい、発音や見た目が悪い、などが起こる。

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